AMD Ryzen 5 3600 自作パーツ一式

2019年7月に AMD が第3世代 Ryzen を発売してから、PC市場は現在活気に満ちています。
1993年に DOS/V PC に出会って Intel一筋 26年でしたが、今回初めて AMD で自作しました。

こんにちは、コンピュータケア愛媛の菊池です。

今日は8年半ぶりにミドルタワーのデスクトップPCの自作記事です。
記事のポイントは3つあります。
1. パソコン購入サポート番外編として、パーツ選定プロセスをすべて公開しています。
2. 組立作業はノーカットかつ写真200枚以上を使って「一緒にPCを組み立てている感覚」の再現に挑戦してみました。
3. 組み立て後の主要なベンチマークも収めてあります。
その結果、かなりの長編になりました。
一回では読みきれないかもしれませんので、ブックマークにでも登録して頂いて、ゆっくりお楽しみください。

はじめに

2016年頃、一時期やや活気がなくなっていたPC市場。
Intelが2017年末に第8世代Coreをリリースして「第7世代→第8世代」で大幅な性能向上に成功したことで息を吹き返し、菊池も2018年7月に「Core i5 8400 × DeskMini 310」で1台組みました。
その後、Intelは第9世代Coreシリーズをリリースしましたが、「第7世代→第8世代」の時ほどインパクトがなく、苦戦している様子が伺えます。
そんなIntelを横目に、ライバルのAMDが非常に魅力的な新製品を出してきました。
いままでIntel一筋だった菊池ですが、AMDがリリースしてきた第3世代Ryzen(Zen 2アーキテクチャ)を見てびっくり。
高性能で安価 つまり コストパフォマンス(価格性能比)が非常に優秀なのです。
パソコン歴33年・DOS/V歴26年にして初めて「これならAMDで自作してみたい」と思い、2011年3月ぶり(8年半ぶり)にATXデスクトップPCを自作しました。

<注>
既に第10世代Core搭載ノートPCは発売されていますが、デスクトップ向けはまだです。
個人的にはノートPCだけでなくデスクトップPCも発売された時点で(デスクトップPC向けCPUが発売された時点で)「第10世代Coreがスタートした」と見なすことにしています。

PCの組み立て方

単純化するとたったこれだけです。

  • マザーボードにCPUとCPUクーラーを取り付ける
  • マザーボードにメモリを取り付ける
  • PCケースに格納する
  • 電源ユニットを取り付ける
  • ストレージ(SSD, HDD)を取り付ける
  • ビデオカードを取り付ける(オプション)
  • 光学ドライブを取り付ける(オプション)
  • 各種ケーブルを取り付ける
  • ケーブルを整理して、フタを閉めたら、完成!

パソコンの組み立ては、よくプラモデルの組み立てに例えられます。
慣れてしまえば本質的にはその通りだと思います。
ただ、必要な知識(覚えること)がそれなりにありますので、特に最初の1台は、プラモデルの組み立てよりずっと難しく感じると思います。
そこでこの記事では、PC自作未経験の方でも雰囲気をイメージして頂けるように写真200枚以上を使って詳しく解説してみました。
一緒にパソコンを組み立てている感覚を味わって頂けると幸いです。

パーツの選定

最初に目的(方針)を決めることが最重要!

自作PCは、パーツ1つ1つに膨大な選択肢があります。
そのため「膨大な選択肢」×「パーツの数」=「超膨大な選択肢」があります。
しかし最終的に各パーツ単位で1つに絞る必要があります。
そのためには第一に「目的(何のためにそのPCを組むのか?)」を決めることが大事です。
そして「予算」という制約条件もあります。

まとめると「目的を決めて、必要な機能で絞り込んで、予算で絞り込む」という流れです。

今回の実例で見てみましょう。

今回の目的

「初AMDのCPUで最新世代のパーツを使って仕事用のメインPCを自作する」
(高コスパで話題の「Ryzen 5 3600」を体験してみる)

今回の予算

新規購入パーツ 10万円以内。(部品流用OK)

それに加えて次の希望条件も設定しました。

  • 「Ryzen 5 3600」はGPUを内蔵していないので外付ビデオカードが必要
    一般的なビジネスPCは基本的にビデオカードは不要(CPU内蔵GPUで十分)です。
    そのためここ10年ほどビデオカードを使っていませんでした。
    どうせ必要であれば、最下位製品でも良いので最新世代を使ってみたい。
  • M.2のNVMeのSSDを入れてみたい
    ASRock DeskMini 310 では冷却が気がかりで採用を見送り中です。
  • USB3.1 Gen2 (10Gbps)を入れてみたい
    高速I/Fは自分で一定期間以上使って初めて実感が湧くため。
  • 5インチのBlu-rayドライブをやっぱり復活させたい
    1年少々外付けBDドライブを使っていましたが、自分は光学ドライブの利用頻度がそれなりに多いことを認識したため。

上記を事前に設定した上で、どのようにパーツ選定を行っていったのか。
そのプロセスをご紹介していきます。

CPU

全パーツの中で最重要なのがCPU(頭脳)です。
まずCPUを決めることが自作PCのパーツ選定の最初のステップです。
(CPUが変わるとそれにつられて他のパーツが変わってきます)

今回は前述のとおり、AMD 第3世代Ryzen「Ryzen 5 3600」を選定しました。

その最初のきっかけとなったのは、友人(個人SE)の次のブログ記事です。

自作PCのCPUの選び方 - コストパフォーマンスの観点で考える

CPUのコストパフォマンスに関する非常に良い記事で、しかも定期的に更新し続けてくれています。
この記事で初めて「Ryzen 5 3600 いいかも!?」という思いが生まれました。

その後「Ryzen 5 3600」「第3世代Ryzen」等で自分でも何時間も調べてみました。
調べれば調べるほど、「第3世代Ryzen」の良さが見えてきました。

たくさん調べてみたのですが、「特によくまとまっている」と感じたのは次の記事です。

Ryzen 5 3600をレビュー:破壊的なコスパでCore i5を制する

jifu-laboさんの分析の通り、コスパ重視で選ぶと「Ryzen 7 3700X」「Ryzen 5 3600」の2つがあります。
今回はお客様に提案するPCの検証も兼ねていますので、予算も考慮して「Ryzen 5 3600」をチョイスしました。

<参考URL>
【価格.com】CPU | 通販・価格比較・製品情報

マザーボード

CPUを決めたら次はマザーボードを選定します。
CPUごとに、対応するチップセット(と呼ばれるLSI)が異なりますので、採用したCPUに対応したマザーボードから選ぶ必要があります。
第3世代Ryzenを使用するには、X570チップセットまたはB450/X470チップセットのBIOSアップデート版が必要です。
今回は総予算10万円ですので、一般に高価になるX570はパスしてB450マザーボードから選びました。

今回は(フルサイズの)ビデオカードと5インチベイBDドライブを搭載することから
サイズ(フォームファクタ)は ATX または microATX としました。

価格.comで調べたところ、「ASRock B450 Steel Legend」が目に止まりました。
(DeskMini 110 , DeskMini 310 でASRock に好印象を持っていたので、そのフィルターで見た可能性はあります)
調べてみると、ずいぶん大人気の製品のようでした。
メーカーの製品ページの精読後、レビューやクチコミを見て回った結果、これを採用しました。

ちなみに「ASRock B450 Steel Legend」の調査でも、いろいろ見て回った中で「特によくまとまっている」と感じたのも「ちもろぐ」さんでした。
この方(やかもちさん)、完全に「天才」レベルですね。

ASRock B450 Steel Legendをレビュー:B450マザーボードで最高の耐久性を目指す。

<参考URL>
価格.com – マザーボード スペック検索・性能比較
ASRock > B450 Steel Legend

メモリ

今回の容量については最初から32GB(16GB×2枚)と決めていました。
理由は、仕事で仮想マシン(VM) 2台を同時に動かしたいからです。
(32GBあれば、ゲストを8GB×2台にしてもホストに16GB残るので余裕があります)

ところでメモリの選定には少し注意が必要です。
「Ryzen 5 3600」では、対応メモリが「DDR4-3200」となっていますが、構成を問わず「DDR4-3200」対応ではないという点です。

マザーボードの仕様ページを見に行くと、次のような記述が見つかります。

Ryzen シリーズ CPU (Matisse):
RyzenCPU(Matisse)_メモリ対応表
引用元リンク

これを見ると、3200MHzで動作するのは、2枚挿しまでに限られるようです。
ちなみに「1枚32GB、DDR4-3200、DIMM」という条件で価格.comスペック検索したら、製品自体が出てきませんでした。
そこで16GBx2枚で選んだのですが、将来的に「16GBx4枚=64GB」まで拡張する可能性がゼロではありません。
上記表を見ると、4枚挿しだと「DDR4-3200」を買っても「DDR4-2666」でしか動作しないことになります。
それで今回は「DDR4-2666」を採用することにしました。
(今までの経験から、メモリの動作周波数の違いは体感速度の差として感じられないことも理由の1つです)

「1枚16GB、2枚、DDR4-2666、DIMM」という条件で探した結果、今回は「CFD(crucial) W4U2666CM-16G」をチョイスしました。

<参考URL>
価格.com – メモリー スペック検索・性能比較
CFD販売株式会社>W4U2666CM-16G:CFD Selection DDR4-2666 デスクトップ用メモリ 288pin DIMM 16GB 2枚組

ストレージ(SSD, HDD)

昔は HDDx1 という構成が一般的でしたが、
現在は SSDx1 または SSD(Cドライブ)+HDD(Dドライブ)という構成が一般的です。

当社では社内IT環境にNAS(ファイルサーバー)を構築してあります。
そのため倉庫としてのDドライブは不要で、SSDx1 だけで良いと判断しました。
(NASはRAID1ミラーリング+外付HDDバックアップ構成にしているため、HDDx1より信頼性が高いため)

価格.com で確認したところ、
・容量:1000GB
・規格サイズ:M.2 (Type2280)
・インターフェイス:NVMe (PCI-Express)
という条件を満たす製品として、
crucial P1 CT1000P1SSD8JP」が目に止まりました。

【価格.com】SSD | 通販・価格比較・製品情報

一般的に最安製品は「安いのには理由がある」ことから避けるようにしているのですが、今回これは最安製品でした。
若干気になりましたが、crucial製品は個人的に相性が良い方なのでいきなりボツにせず少し調べてみました。
クチコミを見ると、高評価(☆5)だけでなく、やや気になる情報(☆1)も見られましたが、価格.com のクチコミは投稿者のレベルがピンキリなので、あくまで自己判断を優先。
最低でも週1回の頻度でバックアップを取ることから、データの全損は起こりませんので、今回はこれをチョイスしました。

ビデオカード

(学生時代はよくPCゲームもしたものですが…) 現在は全くPCゲームをしないため、ビデオカードにはそれほど詳しくない菊池が今回のパーツ選定で一番悩んだところかもしれません。
というのも、ビデオカードは価格帯が「数千円~20万円オーバー」という異常に広いパーツだからです。

冒頭でお伝えした「目的=何のために?」があれば、仮に予算を上げてでも目的に合う製品を選ぶ価値も出てきます。
(例)「リアルタイム レイ トレーシング」や「ディープラーニング スーパー サンプリング (DLSS)」を使いたければ「GeForce RTX シリーズ」を選ぶ等。

しかし特別な目的を決めきれない(絞り込めない)場合もあります。
今回の例がまさにそれです。
このPCはPCゲーム用ではなく、あくまで仕事用です。
調査研究の一環としてビデオカード支援機能も少し試してみたいという程度です。
せっかく入れるなら、CPU内蔵GPUよりは高性能が欲しいけど、高負荷な映像処理をする訳ではないので予算4万円とかかけられない状況です。

もしフルHD用のゲーミングPCを組みたい場合で、ビデオカードの予算が3.5~4.0万円程度あるなら、2019年9月時点では「GeForce GTX 1660 Ti」搭載製品がベストチョイスだと思います。

しかし今回は「予算10万円」なので、ビデオカードの予算を逆算すると最大で2万円程度になります。
そんな場合は「予算の範囲内で一番気に入った製品を選ぶ」方法もアリです。
その際、もし価格に大差がなければ、出来るだけ新しい世代の製品を選ぶことをお勧めします。

絞り込みプロセスは次のように進めました。
まず大カテゴリの「NVIDIA or AMD」から「NVIDIA」に絞りました。

「NVIDIAの最新世代(Turing)で予算2万円以内」だと自動的に「GeForce GTX 1650」になります。
いろいろなメーカーのレビューやクチコミを見て回ったところ、今回は評判が良さそうだったMSIに決めました。
(注:沖縄の人材育成センター「エムエスアイ」受講生だからという理由ではありません)

最後に製品の絞り込みです。上記の条件だと
・シングルファンの「GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC
・ツインファンの「GeForce GTX 1650 GAMING X 4G
の2つがありました。
(選考中に ロープロファイル版 も出ていましたが今回はスキップしました)

単純に予算で選ぶとシングルファンモデルの方が安価ですが、冷却性能はツインファンの方が高そうだなぁと思っていたところ、今回は幸運に恵まれました。
ビデオカードを注文した2019/09/20時点で「GEFORCE GTX1650 GAMING X 4G (MSI)」の最低価格は「¥23,500 @ ECJOY!」でしたが
たまたまNTT-Xのリンクを開いたら¥23,544(ナイトセールクーポン¥4,744割引)となっていたので、電卓を叩くと¥18,800。
メーカーページを見て気に入っていたので、今回はツインファンモデルをチョイスしました。

【選定結果】「GeForce GTX 1650 GAMING X 4G

(余談)ちょうど10年前の2009年に「HIS H467QS1GP (Radeon HD 4670, 補助電源不要)」を使っていたので、今回はNVIDIAにしたいというのも少しだけありました。(笑)

光学ドライブ

2018年7月に「Intel Core i5 8400 × DeskMini 310」を組んでメインPCとして使ってきました。
それで1年少々「光学ドライブは外付けUSBタイプ」で使ってきました。

使わない時は光学ドライブを全く使わないのですが、使う時には毎日のように使う場面もありました。
PC歴が長い菊池は「どうやら5インチベイの光学ドライブが好き」だと再認識しました。(笑)
それで今回は「5インチベイの光学ドライブを復活」させることにしました。

今流行りの「4k Ultra HD Blu-ray」のニーズがあるなら、対応したブルーレイドライブを新規購入することになります。
今回それは不要なので、8年半前の自作PCに付けたままになっているブルーレイドライブ(PIONEER BDR-206)を流用することにしました。
※「光学ドライブ要らない」という方であれば、ここは丸ごとスキップできます。

流用¥0(購入時価格¥12,980)

電源ユニット

実は電源ユニットはPCの中で重要度の高いパーツです。
安定した電源なくして、安定したPCはありえないからです。
(にも関わらず、外から見えない部品なので、メーカー製PCでも電源ユニットはコスト削減の影響を受けることが多いように見えます・・・)

電源の選び方のポイントは主に3つあります。
1つ目は電源容量。
2つ目は電源効率(「80 PLUS認証」のレベル)。
3つ目はサイズと形状(プラグインタイプか否か)。

それぞれ少しずつ解説します。

電源容量は、必要な容量の2倍の製品を選ぶのがポイントです。
その理由は2つ目の電源効率にも関わってくるのですが、
電源ユニットは「一般に負荷50%の時に最高効率になるよう設計されているから」です。

電源効率がどれくらいか?と言われても一般の人には難しいので、いつ頃だったか「80 PLUS認証」という制度ができました。
認証なしの製品は避けて、予算の許す限り高効率の製品をオススメします。

サイズも実は結構重要です。
PCケースのスペック(仕様)に書かれているサイズだと、実際には入らない(組めない)場合があるからです。
菊池のオススメは、一般に最小とされる「奥行き14cmの電源ユニットを選ぶ」ことです。
(ケース内のスペースに余裕があればもっと長くても大丈夫なので、あくまで最大公約数的なオススメとして読んでください)

今回は「電源容量 500~600W」「80 PLUS認証 GOLD」「フルプラグイン」という条件で選定した結果、「玄人志向 KRPW-GK550W/90+」をチョイスしました。

<参考URL>
【価格.com】電源ユニット | 通販・価格比較・製品情報
玄人志向 | KRPW-GK550W/90+:80PLUS GOLD取得 ATX電源 550W(プラグインタイプ)

PCケース

一番長時間直接見ることになるPCケースは、人によっては重要度が異なります。
「見栄えはどうでも良い方」から「見栄えが一番大事という方」までいろいろです。

選び方ですが、大きく2つ、真逆の方法があります。
(1)ケースありきで中のパーツを選ぶ方法
(2)中のパーツありきでケースを選ぶ方法

今回は(2)の方法を採用しました。
そこで、探すに当たって、PCケースに対する希望条件(要件)を書き出してみました。

【ケースに対する今回の希望条件(要件)】
・フルサイズのビデオカードを使いたい(今回はマザボと同じ幅、少し余裕があるとbetter)
・5インチベイは最低1個必須(光学ドライブ用)。別に2個あっても良い。
・サイドパネルは透明で中身が見れるものにしたい(強化ガラスでなくてアクリルでもOK)
・フロントパネルに「USB3.0x2」は最低でも欲しい。ついでに「USB2.0x2」があってもいい。
・ATX / microATX 対応は必須。Mini-ITX以下は任意。
・高さ160mm程度のCPUクーラーを格納したい(虎徹IIを使うつもり)
・CPUクーラーの交換時にマザーボードを外さなくても良いように裏面カット構造がいい
・裏面配線に対応していること(ケーブルマネージメントを良くするため)
・ストレージの台数は最大2台搭載できれば良い(SSDx1+HDDx1)
・ストレージの配置は変更しやすい場所・構造が望ましい(大幅分解は面倒)
・ケースファンが最低1個は付いていること
・ケースファンは必要に応じて後日追加できることが望ましい(冷却強化したくなった時)
・デザイン(外観)はあえてシンプルかつオーソドックスなものが良い(仕事用PCなので)
・電源の配置は上ではなく下 かつ エリア分離(デュアルチャンバー)が個人的には好み
・それでいてもし価格が安ければ最高にいい(笑)

多いですね(笑)。
書き出してみると「ワガママ言い放題」みたいな要件リストですが、これを全部満たしてくれるケースが実はあります。
価格.comの「PCケース」部門で、「注目ランキング」でも「売れ筋ランキング」でも1位をキープしている「Thermaltake Versa H26」です。

実は「Thermaltake Versa H26」を使うのはこれで2回目です。
去年(2018年12月)に「Intel Core i7-2600K」のPCを修理する時に使った時が1回目です。
その時はサブサブサブサブPCの修理だったので、単純に安価かつ即納のケースを選んだらたまたまこれだったというだけでした。
しかし使ってみてビックリ!
約4,000円のPCケースとは思えない逸品で、1回目の時にとても気に入りました。
今回も条件を全部満たすため迷わず採用しました。

補足

価格.comやAmazonのレビューには加工精度の甘さを指摘するコメントがそれなりに見られます。
菊池が確認できた範囲でも、確かに加工精度の甘さを感じられる箇所はいくつかあります。
しかし¥4,000程度のケースに¥10,000以上のケースの品質を求めるのは酷というものです。

加工精度以外の弱点としては、HDDベイの数が「2」という少なさでしょうか。
もし RAID5 や RAID6 を組みたい場合は、全く足りないでしょう。
その時は予算を1万円程度まで上げて、HDDベイの数が多いPCケースを選ぶだけです。

あえて挙げると3つ目の弱点(?)としては、サイズが大きい(ミドルタワー)ということです。
「DeskMini 310」などの極小PCやスリムタイプPCが好みの方には”巨大すぎる”かもしれません。
もしミドルタワーサイズがOKなら「Thermaltake Versa H26」は個人的にかなりオススメです。

<参考URL>
Versa H26シリーズ | Thermaltake ミドルタワー型PCケース | 株式会社アスク
これで全てが分かる。Thermaltake「Versa H26」徹底解説 – エルミタージュ秋葉原

OS

OS は Windows 10 の一択です。
ただし「Home」か「Pro」かという選択肢はあります。

・Home は一般ユーザー向け
・Pro はビジネスユーザー向け
となっていますが、用途で決めればOKです。
※ビジネスユーザーでも小規模事業者様は Home で十分な場合が多い

「Windows 10 Home Pro 違い」で検索すると多数の記事がヒットします。

ここで当社のシンプルな選び方をご紹介します。

<Proが必要な場合の例>
・Windows Server のドメインに参加する必要がある場合
・リモートデスクトップで接続したい場合
・暗号化ソフト BitLocker を使いたい場合
・仮想化ソフト Hyper-V を使いたい場合
・細かい管理機能を使いたい場合(グループポリシー他)
・業務ソフトのシステム要件が Pro 以上になっている場合(例:FileMaker)
※マニアックな違いは他にもいろいろありますが99%の方には関係ないと思うので省略

意味の分からない用語は不要な機能だと思いますので、あえて解説を省略しておきます。
「上記に1つでも当てはまれば Pro、1つも当てはまらなければ Home」を選びましょう。

今回は「上記に複数当てはまる」ので「Pro」を使います。

実は休眠中のPCが「Windows 8 Pro 発売記念優待版」(パッケージ版)を使っていました。
Windows 10 は、途中のバージョンから、Windows 7 や Windows 8/8.1 のパッケージ版プロダクトキーを直接利用できるようになっているので、今回はそれを流用しました。

流用¥0(購入時価格¥4,980)

オプション:CPUクーラー

今回は CPU付属の「Wraith Stealth cooler」(リテールクーラー)を使用します。
理由は、初AMDなのでリテールクーラーの性能を確認しておきたいからです。

数ヶ月使ってから、年末を目処に「虎徹 Mark II」に変更予定です。

¥0

オプション:CPUグリス

今回は 手持ちのシルバーグリス(6.5W/m・k)を使用しました。
後日「虎徹II」を使う時は「クマグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)」を使用予定です。

¥0

オプション:SSDヒートシンク

今回はSSDヒートシンクがマザーボードに標準搭載されています。
ネットで性能を調べてみたら、性能が高そうでしたので、別売は用意していません。

¥0

選定パーツまとめ

部品名 型番等 購入価格 備考
CPU AMD Ryzen 5 3600 ¥25,898 時間経過で少しずつ安くなっていくと思います
CPUクーラー 標準クーラー(Wraith Stealth cooler) ¥0 数カ月後に「虎徹 MarkⅡ」に差し替え予定
CPUグリス 手持ちのシルバーグリス(6.5W/m・k)を利用 ¥0 虎徹II利用時は「クマグリス」利用予定
マザーボード ASRock B450 Steel Legend (ATX) ¥11,992 今回はmicroATXではなくATXを採用、価格.com 1位
メモリ CFD(crucial) W4U2666CM-16G ¥16,980 DDR4-2666(PC4-21300) 32GB (16GBx2枚)
SSD crucial P1 CT1000P1SSD8JP ¥10,789 1000GB、M.2 (Type2280)、NVMe/PCIe
SSDヒートシンク ※不要(B450 Steel Legend に標準搭載) ¥0 事前に高性能と確認したのでそのまま利用する
HDD なし ¥0 NASを利用するので不要。必要になれば流用する。
ビデオカード MSI GeForce GTX 1650 GAMING X 4G ¥18,800 NTT-X ¥23544 - クーポン¥4,744=¥18,800
光学ドライブ PIONEER BDR-206BK/WS(流用) ¥0 2011/03/26購入時価格¥12,980
PCケース Thermaltake Versa H26 ¥4,126 ATXミドルタワー、価格.com 1位
電源ユニット 玄人志向 KRPW-GK550W/90+ ¥6,534 電源容量 550W、80PLUS認証 Gold、フルプラグイン
OS Windows 10 Pro(「Windows 8 Pro 発売記念優待版」流用) ¥0 2013/01/23購入時価格¥4,980
その他(後で追加) 長尾製作所 VGAサポートステイS自己粘着式 SS-NVGASTAY02-S ¥1,756 価格のブレが大きい。¥1,000~¥1,800
合計 ¥96,875 新規購入分(流用分は除く)

※パーツの購入をご希望の方は上記リンクからamazonに飛んでご購入されると当記事と同じものが購入できます。

組立作業 ノーカットですべて公開!

組み立てにかかる所要時間の目安

完全に初めての方は、丸一日かかるつもりで取り組むことをオススメします。
慣れてくると 2~3時間に短縮できるようになります。
さらに慣れてくると、1~2時間に短縮できるようになるかもしれません。

今回は次の理由で 3~4時間ほどかかりました。
・パーツ開封の儀から丁寧に写真撮影と観察を行ったため
・初AMDだったので、いつもより丁寧に作業を進めたため
・最初からブログで公開するつもりだったので、ブログ記事中の解説を意識しながら組み立てと写真撮影を行ったため
・その写真撮影もある程度の納得がいくまで何回も繰り返したため

それでは、実際に組み立てて行きましょう!

各パーツの開封(開封の儀)

最初にビデオカードだけNTT-Xで注文して、残りはまとめてamazonで注文しました。
ビデオカードが先に届いたので、まずビデオカードからです。

▽到着

▽梱包は必要十分

▽梱包は必要十分

▽高級感のあるテカテカの箱(きれいに写真を撮るのが難しい)

▽下から表

▽下から裏

▽代理店は(株)アユート

▽引き出すと

▽一枚開けると

▽クッションも十分で好印象

▽幅と厚みの両方がある

▽少し下から

▽真正面から

▽背面、バックプレートはなく基盤むき出しタイプ(S/Nは一応消してあります。以下同様。)

▽上から、右側に補助電源6pin(1650の定格だと補助電源不要ですが、この機種はOCかつツインファンのため必要)

▽下から

▽I/F部分(左から HDMI、DP、DP)

▽付属品一式
ビデオカード付属品一式

それ以外のパーツはamazonで一括購入したので、別々ではなく組み立てながら開封の儀を行いました。
(この調子だと写真が多くなりすぎるため、以降の開封の儀は控えめにしてあります)

▽PCケース

▽その他一式(つるつるテカテカ箱のため、フィルターを付けないと光がどうしても反射するようです)

▽CPU箱 正面

▽CPU箱 上部

▽CPU箱 右側面にCPUが見えています

▽CPU箱 裏面

▽CPU箱 開封

▽黒箱の中身はリテールクーラー(Intelのリテールクーラーとサイズ的には同等)

▽CPUとエンブレムシール(ズーム)

▽CPU接写 下から(左下に目印の金色▲が見える)

▽CPU接写 正面

▽CPU接写 裏面を下から(ピンを1本折ってもダメだと思うので丁寧に扱いましょう)

▽CPU接写 裏面 少し角度を変えてみた。(ずっとIntelだったので久しぶりの剣山タイプ)

▽CPU接写 裏面 真上から(右下に見えているのが位置決め用の目印の▲です)

▽マザーボード箱 正面
【重要】箱の右下に「AMD RYZEN 3000 DESKTOP READY」のシールがあるので第3世代Ryzenがそのまま使えます。
このシールがない場合、第2世代以前のRyzenCPUを入手しないとBIOSアップデートできないそうなので注意が必要です。
通販の場合は購入前にショップに確認する方が確実だと思います。


▽マザーボード箱 裏面

▽マザーボード箱 ベロを開けると「CALIFORNIA, USA ONLY」と「安心な日本語説明入ってます」のミスマッチに違和感(笑)

▽マザーボード箱 二重箱でした

▽マザーボード箱 開封

▽マザーボード 同梱品一式

▽マザーボード 静電防止袋を開けると四辺にクッションが付属 正面から

▽マザーボード 静電防止袋を開けると四辺にクッションが付属 下から

▽マザーボード 静電防止袋を開けると四辺にクッションが付属 裏面から

▽マザーボード クッションは結束バンドで固定されていました

▽マザーボード 取り出し完了 メタリックなデザインがいい感じ。

▽おまけ

▽マザーボード SocketAM4 接写(CPUがオスなので、マザボがメス)

マザーボードにCPUを取り付ける

CPUとマザーボードが両方開封できたので、CPUを取り付けましょう。

▽ソケット右側のレバーを持ち上げます。うっすらですが目印の▲が左下に見えています。

▽目印の▲同士を合わせてCPUをそっと(ピンを折らないように慎重に)置きます

▽ぐいっとレバーを下げて引っ掛けたらCPUの取り付けは完成です

メモリを取り付ける

メモリの取り付けとCPUクーラーの取り付けは、干渉するかどうかで適宜順番を入れ替えることがあります。
今回は先にメモリを取り付けました。

▽メモリはこのままなので、開封の儀はありません

▽差し込む前にスロットを確認しておきます(2枚挿しは A2, B2 に挿すよう書かれています)
【追記】コードネーム「Matisse」の資料を見るのが正しいのですが、付属してなかったのと、差込スロットは同じだったので、マザボ付属の資料を添えて写真を取りました。

▽メモリスロット自体を確認します。今回は片側(こちら)が開かない(動かない)タイプでした。

▽写真奥側はレバーが動きます(開きます)

▽先程確認した A2, B2 スロットを開けました

▽動かない方を先に滑り込ませてから、メモリを親指で上からギュッと押して固定します

(スタッフ1名のため両手がふさがる場面では写真が撮りづらいなぁと思いながらの作業)

CPUクーラーを取り付ける

▽今回のクーラーはリテンションが不要なので最初にリテンションを外します

▽ネジを外した時点で撮影した写真が、偶然にも鏡面加工みたいになったのでオマケです

▽CPUクーラーの電源ケーブル差込口を確認して、配置(方向)を事前に確認します

▽今回はシルバーグリスっぽいグリスが標準で塗布されていました
(注)初めての方は塗布量の目安になりますので、ご参考に…

▽性能が不明だったので、拭き取って手持ちのシルバーグリス(6.5W/m・k)を使いました
CPUグリスの塗り方は大きく2つあります。
(1)写真のように中央に適量を出してから、ヘラで均等に伸ばす方法
(2)写真のように中央に適量を出してから、クーラーを真っ直ぐ降ろして重みで自然に伸ばす方法
菊池は昔は(1)派でしたが、途中から(2)派です。

▽ドライバーで対角線に少しずつネジを締めていきます
(注)右手でiPhoneを持って撮影したので、左手でしっかり握れずこんな写真に…

▽最後まで締めたら、CPUクーラーを握ってゆっくり持ち上げて、固定されているか確認します
(写真では分かりにくいかもしれませんが、よく見ると浮いていることが分かります)

▽裏から見るとこんな感じでした(Intelだと例のツメが見えますが、AMDではネジ先端がわずかに見えるだけのようです)

▽拡大(接写)してもこの位でした

M.2のSSDを取り付ける

今回はマザーボード上のM.2スロット(2280)に取り付けるため、この時点でSSDの取付を行いました。
SATAのSSDなら、マザーボードをケースに取り付けた後が一般的です。

▽外箱

▽開封の儀 M.2のSSDは小さいですね。外箱は半分くらいのサイズでも良い気がします。

▽先にヒートシンクを外しておきましょう。普通のプラスドライバーのネジでした。

▽ヒートシンクを外すと、2280以外用のネジ穴(黄色)が見えました

▽ヒートシンク自体に重みも厚みもあり、よく冷えそうな好印象を受けます

▽ヒートシンク裏面。ジェル?+保護シートが貼られていました。

▽取り付け前に保護シートは必ず剥がしておきましょう

▽参考:SATA SSDとサイズ比較です。M.2 SSD (2280)はずいぶん小さいです。

▽一度取り付けたら見えなくなるので、裏面も撮影しておきました。

▽参考:SATA SSDと厚み比較です。M.2 SSD (2280)はずいぶん薄いです。

▽一度取り付けたら見えなくなるのは表も同じなので、合わせて撮影しておきました(暗いですね…)

▽取り付けます。まず端子を差し込んで手を離すと、こんな感じに左側が浮いた状態になりました。

▽マザーボードにM.2用のネジが付属していましたが不要でした(多分2280以外用)

▽ヒートシンクを付けてネジを締めれば完了です

ケースに格納する前に動作確認するには

万一のトラブル(初期不良や組み立て時の接触不良等)に備えて、この時点で一度動作確認されることをオススメします。
そのために必要なものは、現時点のマザーボード以外に
・電源ユニット
・モニタ
・キーボードとマウス
です。

電源ユニットの開封確認

ということで、次に電源ユニットを開封しておきましょう。

▽外箱

▽外箱にいろいろ説明が書かれていますので、一度見ておきましょう

▽開封の儀・・・これだけ

▽フルプラグインなので、24pinもセパレートです

ビデオカードの取り付け・・・

現時点のマザーボードの状態。ビデオカードも一緒に並べてみました。

今回のCPU「Ryzen 5 3600」はGPUを内蔵していないので、最小限の動作確認をするだけでもビデオカードを付ける必要があります。
ただ今回はツインファンのフルサイズモデルなので、ご覧の通りマザーボードと同じ長さ(幅)があります。
何かの拍子に倒してしまうといけないので、この時点で今回は一度PCケースに収納することにしました。

CPU内蔵GPUの場合、余計な心配は不要なので、ここで動作確認することを強くオススメします。
万一組み立てミス等があった場合、取り付けたマザーボードをPCケースから取り出して・・・という作業はかなり面倒くさいです。
(経験者は語る・・・苦笑)

マザーボードをPCケースに取り付ける

その前にPCケースを開封します。

▽外箱

▽フロントパネルが上側になって格納されていました

▽取り出し方のコツは、中身を引き上げるのではなく、ひっくり返してダンボールを引き上げることです

▽説明書は底面に配置されていました

▽取り出したところ(上から)。新品のオーラが出ています。

▽取り出したところ(横から)

▽目印としてシールを貼っておくことにします

▽今回は「横からみて右上」に貼りました

▽アクリルサイドパネルを外したところ

▽フロントパネルのケーブルです

▽バックパネル(I/Fパネル)

▽バックパネルは真っ先に付けておきましょう

▽同梱のネジをざっと確認しておきます(BEEPスピーカーも付属しています)

開封の儀が終わったところで、取り付けにかかります。

▽マザーボードをケース内に置く前に位置と方向を確認します(バックパネルが目印)

▽PCケースに事前取り付けされたマザーボードのスペーサーネジを確認します。
【注意】普通は予め何本が付けてありますが、マザーボードによっては合わないことがあります。
過不足なくネジを付けないと、ショート等の思わぬトラブルになることがありますので、気をつけましょう。


▽オススメはこんな感じでマニュアルまたは実物でネジ穴位置をきちんと確認してネジを付けるやり方です

▽マザーボードを付ける際のオススメは、バックパネル(I/F部分)を先に合わせることです

▽位置を合わせて置いたあと、ネジを締めれば取り付け完了です
(注:下記写真はネジ留め前の写真)

ビデオカードを取り付ける

▽ビデオカードを付けるために背面のブラケットを外す必要があります。上から1段目はネジ式でしたが…

▽安価なPCケースのため、2段目以降は金属疲労でちぎって折るタイプです

▽ちぎった方は再度取り付けできません(ご覧の通りです)

▽今回は2スロットなので、2つちぎりました。一番上(左)は見やすくするように開けて作業しました。
【備考】中央スロットから見えている銀色の差込口がビデオカードを挿すところ(PCIEx16スロット)です。

▽ビデオカードをPCIe x16スロットに差し込んで、ネジを2本、きっちり止めておきます。

フロントパネルのケーブルを取り付ける(電源ボタンケーブルを含む)

▽PCケースの電源ボタン・リセットボタン・HDD LEDなどはこのケーブル一式を差し込むことで機能します。
フロントパネルからケーブルが伸びていますので、それをたぐってマザーボードの方に持ってきます

▽慣れるまでこの差し込み作業は少し難しいかもしれません。(指先の器用さが若干必要です)
マザーボードをケースに付けた後だと、かなり狭いスペースでの取り付けになります。
手の大きい方は、マザーボードをケースに入れる前に刺しておく方が良いかもしれません。

▽説明書を見ながらこんな感じで1本ずつ差し込んでいきます

▽全部挿せました!

▽続けてUSB2.0のケーブルも刺しておきます

▽続けてUSB3.0のケーブルも刺しておきます

電源ユニットを仮付けする

その後組み立てが少し進んでしまいましたが、最小構成での動作確認を行っておきましょう。
電源ユニットはケース内に設置せず、適当な場所に置いて、必要なケーブルだけを接続しましょう。

最小構成での動作確認

ここでの動作確認とは、BIOS(UEFI)に入って
・CPUが正しく認識できていること
・メモリが正しく認識できていること
・(SSDを挿した場合は)SSDが正しく認識できていること
の2点(または3点)のみを確認する作業になります。

BIOS(UEFI)に入るボタンは、[F2] または[DEL] のどちらかの場合がほとんどです。
先程のとおり、モニタとキーボードとマウスも取り付けてから、電源ボタンを押下します。

▽今回は[F2]でも[DEL]でもBIOS(UEFI)に入れました。

▽バッチリ認識できています!

最小限の動作確認はこれで終了です。
電源ボタンを再度押下して電源を切りましょう。

電源が切れたら、この確認用に仮付した電源ユニットのケーブルをすべて外しておきます。

光学ドライブを取り付ける

▽ケース前面の5インチベイのフタを外します。2つあってどちらでも良いのですが今回は上段を外しました。
【補足】5インチベイのフタを取るだけならフロントパネル全体を外さなくても大丈夫です。
(フロントパネルの取り外しはかなり固いので改善して欲しいところです)

▽光学ドライブ(ブルーレイドライブ)を前から滑り込ませて、ネジ穴の位置を確認します。

▽今回は「PIONEER BDR-206BK」を流用しました。

▽前面に段差がないことを確認して、側面のネジ止めをします(2つ上の写真)

▽SATAケーブルをつなぎます。今回はマザーボードに付属のケーブルを使いました。

▽配線の都合(見栄え含む)で、SATAケーブルは下向き、電源ケーブルは上向きに挿しました。
今回はたまたまこの向きになってくれましたが、万一逆向きの場合は干渉して刺さりません。
その時はL字でないケーブルまたは逆向きのL字ケーブルを別途用意する必要があります。

▽SATAケーブルのマザーボード側です。端子の向きは、いつ頃からか上向きではなく横向きがメインになっています。

▽電源ユニットを下側に仮置して、ビデオカードの補助電源等も挿してみた状態です。
(後で気付いたのですが、この時は USB3.0ケーブルを背面配線し忘れていたようです)

電源ユニットの取り付け

組み立て作業はついに最後の部品「電源ユニット」を残すだけとなりました。
では電源ユニットを取り付けましょう。

▽現時点の裏面はこうなっています

▽ケーブルが不必要に絡まないように、電源ユニットに挿す順番を考えるのも良さそうです

▽電源ユニットをPCケース内に入れる前にプラグインケーブルをすべて差し込みます。
PCケースに入れた後だと、狭くて指が入らないので挿せなくなります。
【注】PCケースの仕様では奥行22cmまで対応となっていますが、奥行14cmの電源でもかなりきつめです。
奥行きの長い電源ユニットだと入らない可能性が十分ありそうです。


▽位置と方向を確認します

▽電源ユニットをケースに入れたら、ケーブルが長いものを適宜まとめておくのも良いです

▽今回はHDDを付けていないのですが、後で付けられるようにケーブルだけ用意しておき、しまっておきます

▽ちなみにこのケースのHDD/SSDのベイはここにあります(下層、電源ユニットのとなり)

▽ふとゴムが落ちていることに気付きました(自作あるある)

▽確認すると、電源ユニットの奥側の下クッションのゴムでしたので、付けておきました

▽ネジ止めしたら電源ユニットの取り付けは完了です

▽この電源ユニットのフラットケーブルは柔らかめなので、取り回ししやすい部類だと思います

オマケ:HDDを取り付ける場合は

▽先ほどのベイを取り出すとこんな感じです。
2.5インチ用ネジ穴、3.5インチ用ネジ穴がありますので、ストレージに応じてネジで固定できます。
3.5インチHDDの場合、横から突起が出ているので、ネジなしでも装着できる形にはなっています。

▽とはいえ指で強めに押すとグニャッと押し込めてしまうので、強度はそれなりと思っておきましょう。
個人的にはネジは付けておく方が良いと思います。

仕上げ1:拡張スロットの上部カバーを閉める

▽拡張スロットの上部カバーが開いているので閉めます

▽まずカバーを取り付けて

▽ネジ2本を閉めたら完了です

仕上げ2:ケーブルの整理(エアフローの改善、見栄えの改善)

サイドパネルを閉める前に、ケーブルの整理(ケーブル・マネジメント)をしておきましょう。

▽完成図(表) マザーボード上にほとんどケーブルがない状態です。(USB3.0ケーブルも直しました)

▽背面ケーブルを適当に結束バンドで固定します

▽横から見るとこんな感じです

▽確認できたら結束バンドの端を切りましょう(長いままだと邪魔になります)

▽HDDの電源ケーブルは、念のため袋に入れておきました

▽完成図(裏)

仕上げ3:アクリルパネルの保護シートを外す

▽アクリルサイドパネルには保護フィルムが貼ってあるため、そのままでは「スモーク」状態です

▽端から保護フィルムをはがしていきます

▽ゆっくりはがさないと静電気だらけになりそうなのでゆっくりはがし中

▽1分くらいかけてゆっくりはがし終わりました

ケースのフタを閉めて完成!

▽保護フィルムと一緒にシールもはがれたので、再度付けておきました

▽サイドパネルを閉めたところ。
肉眼では奥のマザーボードがクッキリ見えているのですが、写真では思い切り反射しています。

▽角度を変えて撮影してみましたが、同じでした。

これで組み立ては完成です!!

OS(Windows 10)のインストール

BIOS(UEFI)の初期設定

OSをインストールする前に、一度 BIOS(UEFI) を起動して、もう一度ハードウェアが正しく認識されていることを確認しておきましょう。
これからOSをインストールするに当たり、一箇所だけ設定変更が必要です。
起動順(Boot Order)が、デフォルトでは「SSD → 光学ドライブ」の順番になっていると思います。
そのままではDVD-RからOSのインストールができないため、「光学ドライブ → SSD」に変更しておきます。

OS(Windows 10)のインストール

ハードウェアの組み立てが終わったので、次はOSのインストールです。

▽インストールするのは「Windows 10 Pro」なのですが

▽プロダクトキーは休眠中の「Windows 8 Pro」のものを利用します

Windows 10 のインストールは誰が書いても基本的に同じ内容になるため、省略させて頂きます。

デバイスドライバのインストール

次の順番でインストールすることをお勧めします。

0.LANドライバが自動で認識できない場合は最初にLANドライバ
1.チップセットドライバ
2.WindowsUpdate
3.デバイスマネージャーを確認して自動適用できなかったものを手動で適用

記事が長くなりすぎているため、ここも省略させて頂きます。

ベンチマーク

やっとベンチマークまでたどり着きました。
実行してみた範囲で結果だけご紹介させて頂きます。

ドラゴンクエストXベンチマーク

WEI (Windows エクスペリエンス インデックス)

SUPER_PI

▽「AMD Ryzen 5 3600」

▽SUPER_PI は「Intel Core i5 8400」の方が上(高速)でした。

CrystalDiskMark 6

CrystalMark2004R3、CrystalMark2004R7

Cinebench R15

▽Ruzen 5 3600:CPUマルチコア 1503 cb、CPUシングルコア 186cb

▽Intel Core i5 8400:CPUマルチコア 899cb、CPUシングルコア 156cb

Cinebench R20

▽Ruzen 5 3600:CPUマルチコア 3465 pts、CPUシングルコア 471pts

▽Intel Core i5 8400:CPUマルチコア 2216 pts、CPUシングルコア 405pts

Passmark (PerformanceTest)

▽Ruzen 5 3600:CPU Mark 19732.7

▽Intel Core i5 8400:CPU Mark 12178.9

3DMARK

DirectX9 IceStormExtreme スコア 159,603

DirectX10 CloudGate スコア 31,039

DirextX11 FireStrike スコア 8,398

DirectX11 Sky Diver スコア 27,882

DirectX12 Night Raid スコア 30,228

DirectX12 Time Spy スコア 3,871

組み立て完了後の追加作業

今回はメインPCの変更だったため、取り急ぎ使えるようにすることを優先しました。
しかし利用開始後に追加で作業を行いましたので、追記しておきます。

HDDの取り付け

Cドライブは内蔵のSSD(M.2)、Dドライブ代わりにNASを使う方針に変わりはないのですが、HDDが余っているので「一時作業用」に一応取り付けておくことにしました。
電源を切り、ケーブルをすべてはずし、正面から見て右側のサイドパネル(アクリルパネルではない方)を外します。

▽HDDトレイを外したところ

▽ご参考:見ての通りプラスチック製の簡易なものなので押すと凹む位の強度です

▽HDDトレイを横からみたところ。ネジ穴に合わせて突起があるので、側面はネジ不要です

▽HDDトレイにHDDを取り付けたところ(裏面)。
ネジ穴に「HDD」「SSD」と書いてくれています。ネジなしでも行けそうですが、固定したい方はネジ止めしましょう。

HDDトレイを差し込んでから、SATAケーブル2本(データ+電源)を差し込むだけです。

ビデオカードのサポート棒の取り付け

組み立て後に「ビデオカードが自重で垂れている」ことが発覚し、急遽追加したパーツです。
調査したところ、長尾製作所 というメーカーの製品が良さそうでした。
なお磁石で固定するタイプだと¥1,000前後と安かったのですが、PC内に強力な磁石を入れるのに抵抗が強かったため、割高でしたが自己粘着タイプを採用しました。

【選定品】長尾製作所 VGAサポートステイS自己粘着式 SS-NVGASTAY02-S ¥1,756

▽目視レベルでハッキリ分かる位、自重で垂れていることが判別できます。

▽数字で確認1:拡張スロットすぐの位置では高さ127mmでした。

▽数字で確認2:ビデオカード先端では121mmでした。

わずか26cm程度で6mmの高低差は大きいと判断したので、支え棒を追加購入することにしました。

▽「長尾製作所 VGAサポートステイS自己粘着式(SS-NVGASTAY02-S)」¥1,756 @ amazon

▽内容はこれだけのシンプルな製品です。指で一通りなでてみましたが、加工精度はかなり高いです。
なぜ磁石タイプが約¥1,000で、自己粘着タイプが¥1,756もするのか謎です…。

▽組み立ててケース内に置くとこんな感じです。設置場所を探ります。

▽何箇所か試した結果、右端のこの辺りにしました。(ファンにかからない位置にしましょう)

▽目視でもハッキリとビデオカードが真横になったことが識別できます。完了です。

電源ランプ(LED)がまぶしすぎるので調節

設置場所を机の上にしたのですが、ミドルタワーなので電源ランプ(LED)の位置がちょうど目の高さになりました。
すると・・・

まぶしすぎて目が痛みそうな強さ!(撮影に使ったiPhone6Plusも辛そうです…)

ということで、目にやさしくするため、紙テープを2枚重ねて貼ることで対処しました。
写真では全部白っぽく写っていますが、肉眼で見ると「上段はオレンジ、下段は青」が程よく見えます。

オマケ:「ASRock DeskMini 310」と「Thermaltake Versa H26」のサイズ比較

「ASRock DeskMini 310」と「Thermaltake Versa H26」
あえて言うまでもなく「ASRock DeskMini 310」が左、「Thermaltake Versa H26」が右です。

(後日)CPUクーラーの交換

2019年末頃を目処に、CPUクーラーをリテールクーラーから別売の「虎徹 mark II」に変更予定です。
その際は、CPUグリスに「Thermal Grizzly Kryonaut 1g(クマグリス)」を使ってみるつもりです。

交換したらここに追記予定です。

まとめ

満足のいく1台になりました

(調査中の画面コピーを取り忘れていたため掲載できないのですが)
同等のスペックをBTOで組もうとすると、ざっと15万円以上かかりそうでした。
(BTOだとパーツ単位のメーカー・型番まで指定できないため概算です)
今回10万円未満で高性能なPCを組み立てられて、満足のいく1台になりました。

今後のIntelの選択肢は?

Q.「今後、コンピュータケア愛媛さんの自作はAMD中心になるのですか?」
というご質問を頂きそうな気がしましたので、先にお答えしておきます。

A.「そんなことはありません。」

今まで Intel一筋に来たのは、基本的にIntelの方が性能が良いと判断してきたからです。
長年Intelを使い続けたことで、もちろんメーカーに対する愛着があることは否定はしないのですが…。

もう少しだけ詳しく言うと
長年、シングルスレッド性能を始めとして、総合性能でAMDはIntelに及ばないと判断していたので欲しいと思わなかった。
今回はそれが覆されたので、欲しいと思った。
ということです。

次回の自作が何年後になるか分かりませんが、その時の調査次第でIntelもAMDもどちらもあり得ます。
両社とも応援しています。
ぜひいい製品を作り続けて欲しいものです。

余談

PlayStation 4 のCPUは「AMD “Jaguar” 8 cores」ですが
PlayStation 5 でも「CPU: x86-64-AMD Ryzen “Zen2”, 8 cores/16 threads」
になると発表されました。(出典
AMDに元気があるのは間違いないようです。

PC自作はスキルアップしながら理想のPCを手に入れるための手段です

PC自作をしたことがない方がこの記事をご覧になると、ものすごく難しく映ったかもしれません。
それなりの作業量があるため、作業量に圧倒されて難しく見えた方がいらっしゃるかもしれません。
ただ、一つ一つを切り出して見てみれば、それほど難しい作業ではありません。
一人でも多くの方が、自作の楽しさ・魅力を感じて頂ければ幸いです。

パソコンサポートのご依頼は当社まで

当社はパソコン・コンピュータ・ITサポート専門店として、
パソコン購入サポート、パソコン初期設定、新旧パソコン移行、パソコン修理、ネットワークトラブル解決、社内サーバーや社内ネットワークの構築・管理など様々なサービスを行っております。

愛媛県八幡浜市近辺では、パソコン自作やパソコン自作サポートも行っている唯一のサポート専門店だと思います。

御社やあなたのお役に立てることを楽しみにしております。

【コンピュータケア愛媛 公式ホームページ(コーポレートサイト)】