
AI PC、どれをいつ買う?
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こんにちは。
コンピュータケア愛媛の菊池です。
3回シリーズで「AI(人工知能)」および「AI PC」についてお届けしています。
前編 「AIって何?」「生成AIって何?」「AI PCって何?」
中編 「Copilot+ PCって何?」(MicrosoftのAI PC新製品をチェックすると思惑が見えてくる?)
後編 「AI PC」編まとめ~買い時はいつ?(菊池はいつAI PCを購入する予定?)←今回
これまでのPCとAI PC の違い(超概要)
CPU(Central Processing Unit):中央処理装置(PC全体の頭脳)
GPU(Graphics Processing Unit):画像処理装置(従来は画面表示用、現在はAIにも利用可能)
NPU(Neural network Processing Unit):(ぴったりの和訳がないので)AI処理装置
SoC(System on a Chip):チップ1つにCPU,GPU,NPU,メモリ,SSDなどが全部入ったもの
これまでのPCでは、AIを含めた処理は「CPUだけ」または「CPU+GPUで」行われてきました。
しかしAI処理においてはCPUが得意ではない処理がいろいろあるようです。
これまではそんな時にGPUが使われてきましたが、GPUにも得意ではない処理があるようです。
そこで、従来のCPUやGPUが得意でない処理に特化(最適化)した「NPU」という新しいAI処理装置を作り、NPUを搭載したPCを「AI PC」と呼び始めました。
具体的な処理内容まで記載していると、大学生向けのレポートみたいに難しくなりそうなので、ここでは控えておきます。
CPUの性能を測る指標として「TFLOPS(1秒間に何兆回の浮動小数点演算を実行できるか)」が一般に使われます。
AI PC の性能を測る指標としてNPUの「TOPS(1秒間に何兆回の整数演算を実行できるか)」が使われるようです。
AI TOPS 性能比較表(暫定版)
「Copilot+ PC」では、NPUの性能要件が「40TOPS以上」となっています。
しかしNPUのTOPSと言われても、馴染みがないので40TOPSがどれ位なのか分かりませんでした。
2024/05の「Copilot+ PC」発表時に、「40TOPS以上を満たすCPU(SoC)は、現時点ではSnapdragon X Elite/Plusしかない(IntelやAMDの製品は満たしていない)」という話を見て、2023年末にIntelから出た「Core Ultra 100シリーズ」他の性能を知りたいと思い、調べて一覧表にしてみました。
※2024/08 コンピュータケア愛媛調べ (情報源:Google検索、ChatGPT、Gemini、Copilot)
2023年末に「Core Ultra 100シリーズ」搭載PCを一度検討したことがあったのですが、その時は比較相手がいなかったので、NPU性能が10TOPSという点に注意を払っていませんでした。
「AI PC」は新しい分野なので、菊池も勉強しながら情報発信している状態なのですが、表をパッとみて気付くのは、GPUのTOPSが桁違いに高い点です。
CPU(SoC)のNPUの性能にこだわらなければ、GPUベースの AI PC もあり?と思ってしまったので、少しずつこちらも調査予定です。
ちなみに2024/08時点で発売されている「Copilot+ PC」では、CPU(SoC)としてQualcomm社のSnapdragon X Elite/Plusが入っています。(スナップドラゴン 略してスナドラ)
QualcommのSnapdragonはARMというこれまでのIntel/AMDとは別の仕組みのため、従来のアプリが動かないor遅くなるという弱点があります。
意図しないトラブルを避けるためにも、特にビジネス用途では、従来のIntel/AMDのCPUのPCをお勧めします。
菊池は AI PC をいつ買う予定?
Microsoftが力を入れている以上、「Copilot+ PC」は「AI PC」業界の1つのマイルストーンになると見ていますので、自分では「Copilot+ PC」を購入しなくても、
- QualcommのSnapdragon搭載製品(ARM) ← 避けたい
- AMDのRyzen AI 300シリーズ搭載製品(x86/x64) ← 登場待ち
- IntelのCore Ultra 200シリーズ搭載製品(x86/x64) ← 登場待ち
が2024年末までに一通り出揃うのをまず待ちたいと思っています。
その時点で、これは!と思うビジネス向けの「AI PC」が見つかれば、2024/12に買うかも?
菊池自身は「Copilot+ PC」にこだわらず、「AI PC」全体の中から選択するつもりです。
先日2024/08/20に初?のRyzen AI 300製品が発売されました。
【PC短評】並みのデスクトップPCなら凌駕、Ryzen AI 300とGeForce RTX 4070を搭載する高性能16型ノートPC – PC Watch
価格は49万9,800円だそうです。(^^;
>価格からも分かる通りのハイスペックなクリエイター向けノートPCで・・・(以下略)
と書かれていることからも、ビジネス向けPCではありませんね。
今後は高性能なNPUを活用するAIアプリがどんどん追加されてくると思いますので、今後のローカルAI環境の発展に期待です!
あなたはいつ AI PC を買いますか?
全3回の AI PC シリーズを最後までお読み頂き、ありがとうございます!
今回の全3回を書くために、読者のあなたに最新情報をお届けしたいと思って、合計丸2日ほど調べ続けてしまいました。汗
集まった情報が多すぎて、とても全部は書けませんので、ここではエッセンスに絞ってお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに!
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