BSOD 停止コード:SYSTEM LICENSE VIOLATION

こんにちは、コンピュータケア愛媛の菊池です。

今回は「事例紹介」の「PC修理事例」をお届けします。

PC修理事例について

PC修理事例は、当社で修理させて頂いた事例の一部をご紹介させて頂くコーナーです。
「よくあるパターン」から「そんなのも直せるの?」というまで、少しずつ追加予定です。

ご依頼内容

八幡浜市内のお客様からパソコンサポートのご依頼を頂き、
お持ち込みでサポートをさせて頂いている途中で、
PCを再起動しただけで、突然ブルースクリーンが発生しました。

停止コード:SYSTEM LICENSE VIOLATION

BSOD 停止コード:SYSTEM LICENSE VIOLATION

お話をお伺いしてみると、このPCはサブ機のため
普段は使ってなくて、たまにしか使わないそうです。
それでWindowsUpdateを含む日常のメンテナンスを
全くされていないということでした。

PCが古いため、高額修理になるともったいない感が大きくなります。
そこで、PC修理時の概算見積を数パターンご提示させて頂くと共に
データ救出だけ行う場合の概算見積も数パターンご提示させて頂いたところ
作業指示を頂きましたので、修理を行わせて頂きました。

PC修理日:2023/08/21(月)

PC情報

メーカー 東芝
型番 dynabook T351/46CW (メーカーの仕様ページはこちら
OS Windows 7 ⇒ Windows 10 UPG済
CPU Intel Core i5-2410M(第2世代)
メモリ 4GB(2GB×2)
ストレージ HDD 640GB(TOSHIBA MK6475GSX)
その他 2011年6月発売

修理メモ

前述の通り、
パソコンの使い方をあれこれご説明している最中に
PCを再起動しただけで、突然ブルースクリーンが発生した
訳ですから、お客様と二人で目が点になりました。
(正確には、再起動直前に「VLC media player」をインストールしたのですが、これが原因とはまず考えられません)

気を取り直して、
パソコン修理の初期診断をすぐ行ったのですが、
「再起動」ボタンで再起動をかけても
「ブルースクリーン」→「自動修復トライ」→「PCが正常に起動しませんでした」
の繰り返しになりました。

BSOD PCが正常に起動しませんでした

「停止コード:SYSTEM LICENSE VIOLATION」ですが
この停止コードは、かなり珍しい気がします。
パッと思い出せなかったので、
初めて実物を見る停止コードかもしれません。

そこでマイクロソフト公式情報を確認すると、次の2つが見つかりました。

Microsoft コミュニティ:
【system system licence violation】windows 10ブルースクリーンで起動しない

Microsoft Learn:
Bug Check 0x9A SYSTEM_LICENSE_VIOLATION – Windows drivers(英語)
バグ チェックの0x9A SYSTEM_LICENSE_VIOLATION – Windows drivers(日本語)

Microsoft コミュニティの記事の最後に
>システムのライセンス情報、システム情報等を弄ったか壊れたか
>触った覚えが無い場合は インストール ストレージ のハード的エラーの可能性が高いのでは?
とあります。
繰り返しになりますが、発生の直接のトリガーは「PCを再起動しただけ」です。

先ほどまで(激遅なのはさておき…)
正常に動作していたPCが
たまたま再起動のタイミングで
ライセンス認証情報を保存しているファイル(を格納しているセクタ)が故障するなんて
天文学的な確率だと思います。(もちろんゼロではありませんが…)

あとで参考にする可能性はあるものの、
ひとまずこの時点では直接の参考にならないと判断し、
実機操作による修理をこのまま進めることにしました。

・・・

その後「詳細オプション」ボタンで「トラブルシューティング」に進みましたが

BSOD トラブルシューティング

その先はどれを押しても「パスワード」の入力を求められます。

お客様にパスワードをお伺いして入力するも
「パスワードが正しくありません。入力し直してください。」
という表示になってしまいます。

思い当たるパスワードをすべて試したのですが、ダメでした。

数回試した末、
「自動ログインにしていたので、パスワードを忘れてしまった…」
ということでした。

パスワードが分からないと先に進めないため、
お客様には改めて探して頂くお話をして、
そのままPCをお預かりしましたが

結局「パスワードが分からない」ということでした。

・・・

試行錯誤しすぎでロックがかかってもいけないので、
ここでいったん修理を中止して、
データ救出に切り替えました。

すんなり行けば良かったのですが、
10年以上経過しているPCなので
案の定、すんなり行きませんでしたが
無事データ救出に成功しました!
(少数ですが不良セクタがありました)

・・・

PC本体よりも大切なデータが救出できましたので、
「少し攻めてみよう」と思い、
もう一度パソコン修理にトライすることにしました。

結果、パスワード不明問題を幸いにも突破できて、
やっとブルースクリーン修理自体に着手できました。

そして、ブルースクリーン修理にも無事成功しました!

今回は、最初から「まさか」の繰り返しのような修理でしたが
データ救出に加えて、見事パソコン修理にも成功して、
お客様に大変喜んで頂けました!

【追記】
このPCは12年モノでとても古いPCですが、
お客様にとって、とても慣れていて、とても大切なPC
とのことでした。
今回データ救出だけでなく、ブルースクリーン修理まで成功したことで
この後「パソコン高速化(SSD換装+メモリ増設)」をご依頼頂きました。

SSD換装事例:東芝 dynabook T351/46CW | コンピュータケア愛媛ブログ
その「パソコン高速化」も大成功して、12年モノと思えない位
著しい高速化が実現できて、さらに喜んで頂けました!

お問い合わせ・ご依頼は

今回は、パソコンを再起動しただけで「ブルースクリーン SYSTEM LICENSE VIOLATION」が発生したPCの修理でした。
パソコンのお困り事の解決なら、コンピュータケア愛媛までお気軽にご相談ください。

菊池

ブルースクリーンエラーの修理をさせて頂くたびに思い出す話があります。
以前、ある会社のお客様からブルースクリーンエラーの修理をご相談頂いたときに
その方はその会社のパソコン部門の人から
「ブルースクリーンになったら基本的には直らない。パソコン買い替えになる。」
と言われたそうです。
そこでダメ元で当社にご相談を頂いたそうですが、当社の回答は真逆で
「ブルースクリーンエラーになっても基本的には直ります。」
「当社のブルースクリーン修理成功率は8~9割です。」

とお答えしたところ、ビックリされていました。
実際今回も、ブルースクリーンエラーを無事修理できました。

当社では パソコン修理 を行っています。
パソコン修理でお困りの方は、お気軽に当社までご相談ください。

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